コンテンツ・テキストデザイナー 安達 剛士
1982年、鳥取県生まれ。
北欧インテリアショップに10年以上勤務し、鳥取、東京で約8年間店長を経験。北欧の暮らしにある本質的な豊かさに魅了され、自分らしさを楽しめる暮らし、コーディネートを多数手掛けた。
2022年より故郷の鳥取に戻り有限会社フォーリア・インテリア事業部を設立。インテリアコーディネーター資格を持ち、空間ディレクションの他、暮らしを楽しむ発信を行うなど広くインテリアに携わる。
2児の父でありながら、子どものように好奇心旺盛なインテリア愛好家。
目次
卓越したクラフツマンシップと長く受け継がれる製品
〈フリッツ・ハンセン〉が創業時から守り続けているのが、高い品質をポリシーとしたクラフツマンシップによるものづくりです。創業から50年の間に、クリスチャンボー城、大学図書館、コペンハーゲン市庁舎、最高裁判所といった重要なプロジェクトの家具をいくつも手掛けたことからも、ブランドへの高い信頼性が窺えます。〈フリッツ・ハンセン〉の製品は今なお、オフィスや公共施設、また一般家庭においても広く浸透し、世界中で愛され続けています。
長い伝統に宿るものづくりへの情熱
そのコレクションの魅力として挙げられるのが、時代を捉えたユニークなデザイン性や、美しさと機能性を高いレベルで備えている点です。ただ、それをかたちにする過程にも一切の妥協がないということにも目を向ける必要があるでしょう。150年の歴史の中で培われたものづくりへの情熱は、熟練された職人たちの技術によって支えられています。そして、厳選した最高品質の素材へのこだわりや、デザイナーが思い描く理想をかたちにする「人」の想いもまた製品を通して伝わってくるのです。
サステナビリティへつながる品質と環境へのこだわり
〈フリッツ・ハンセン〉では、素材選びや製造工程の全てに、環境へ配慮した取り組みがなされています。リサイクル可能な素材の選定や、環境負荷を軽減する接着剤の採用などがその例です。また、一般的に知られるFSC(森林管理協議会)認証だけでなく、PEFC(森林認証プログラム)認証も両方取得しています。それはすなわち、世界的にも非常に高い品質基準のもと、ものづくりが行われていることを意味します。“環境を犠牲にせず、それでいて品質にも妥協を許さない”そんな精神もまた長い歴史を支えているのです。
託され、託していくプロダクト
飽くなき探究心と洗練されたクラフツマンシップが、世代を跨いで受け継がれるデザインを生み出しているといえます。ヴィンテージ市場でもとても高い人気を誇る〈フリッツ・ハンセン〉のプロダクト。その事実からも、長く付き合うことのできる品質が実証されています。そんな製品とともに過ごす暮らしは、きっと私たちに一層の心の豊かさを与えてくれることでしょう。