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2023.06.29 THU

(前編)キービジュアルを通した、ある理想の暮らし

(前編)キービジュアルを通した、ある理想の暮らし

fremtiden brand manager Toshiyuki Hisatomi

fremtidenの発起人でbrand manager / product manager。1977年福岡県生まれ。大学卒業後、一貫してインテリアの世界に身を置き、営業・デザイン・設計・工場運営・品質管理・法務など、多種多様広範囲の業務を経験。様々な業務と立場、国内外の物作りの現場を見て感じた未来への課題・願い・希望を胸に、作り手と使い手双方が寄り添える豊かな未来を目指したブランド「fremtiden」を立ち上げ中。猫とラーメンと自転車をこよなく愛する、中学生の一児の父。

暮らしと道具

みなさんがご飯を食べる時、どんな道具を使いますか?例えばテーブルに椅子、お箸やフォーク、お皿にコップ、などなど。国や文化の違いはあれど、私たちの普段の暮らしには、たくさんの道具が存在しごく自然に使っていますよね。とはいえ、今の私たちの暮らしほど、潤沢にたくさんの種類の道具が暮らしに存在していたかと言えばそうではなく、「もったいない」という日本特有の言葉が示す通り、資源は限られ道具は貴重で大切なものでした。

道具と文化

日本人が自然と身についている「もったいない」という感覚と言葉。もともとは仏教用語に由来する言葉で、古くは室町時代の500〜600年前には使われていました。この言葉が文化として根付いた環境ですので、昔は道具を大切に長く使うことが一般的。例えば伝統工芸。地産地消と産地の技術で作られた良質な日常の道具は、必要に応じて修理し経年変化を楽しみながら、長く大切に使われていました。そのような考え方で作られた道具や暮らし文化は、伝統工芸品や日本以外の国でもたくさんあります。例えば、クラフト感で分かりやすい地域は北欧。良質な家具に、感じのよい雑貨やファブリック。イメージ湧きますよね。一方で、私たちの暮らしにそういった道具がどのくらいあるか?囲まれて暮らしている人は、ごく少数ではないでしょうか?

「買い足しの暮らし」と「道具の継承」

しかし、文化と産業が発達し、大量生産においても美しく機能的で品質の良い製品が普及した今において、今までの道具や文化が置き換わるのはとても自然なことだとも思います。そのような時代の中私たちfremtidenは、「買い足しの暮らし」と「道具の継承」をテーマとした道具の買い方、付き合い方を皆さんと一緒に作り上げていきたいと思っています。これは懐古主義的なものではなく、良い道具を大切に長く使うという良き文化をベースに、新しい時代や未来を意識し寄り添う形で変化をさせながら。もちろん、具体的な私たちの提案とその理由もお話していきながらと思っていますが、これはまた別の機会にすこしずつ。

理想の暮らしの提案とKey visual

そんな事を考えている中で、私たちのコンセプトとテーマを1枚の写真に収められないか?皆さんにわかりやすく表現できないか?そういった思いで作ったのが、今回のKey visual。fremtidenのメンバーが集まり、ある理想の暮らしをみんなで想像しながら、あーでもない、こーでもないと作り上げました。ある理想の暮らしのスタートと位置付け、暮らしの移り変わりを1〜2年のスパンで更新しながら、皆様にビジュアルとしてお伝えしていきたいなと思っています。次回後編は、この制作の裏側をお届けします。

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fremtiden

「Fremtiden」はデンマーク語で
「未来へ」を意味する言葉。
私たちの決意と願いを込めて名付けました。

携わるすべての人たちが心豊かに過ごすために
「過去〜今〜未来」への道のりを
美しいところも、今起きている課題も
すべて正直に、皆等しく伝えます。

お店を通して、育てる人、作る人、使う人
みな理解し合い
ものにまつわるすべてを、
大切に丁寧に愛着をもって作り
使い、育て、次の世代へ
繋げていくことを願っています。

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